Zorin OSにOpenlitespeedとPHP、MariaDBをインストールし、Wordpressをインストールする記事を書きました。
今回はphpMyAdminをインストールする方法を書きたいと思います。
Zorin OS 16のインストール方法は下の記事を読んでみてください。
Zorin OSにOpenlitespeed、PHP、MariaDB、Wordpressをインストールした記事(Zorin OS 16でも同様にできます)
MariaDBにphpMyAdmin用のユーザーを作成する
MariaDBにログインします。
sudo mysql -u root -p
phpMyAdmin用のユーザーを作成します。
CREATE USER 'ユーザー名'@'localhost' IDENTIFIED BY 'パスワード';
作成したユーザーに権限を与えます。
GRANT ALL ON *.* to 'ユーザー名'@'localhost';
権限を反映させます。
FLUSH PRIVILEGES;
MariaDBからログアウトします。
EXIT;
phpMyAdminのダウンロード
ダウンロードするディレクトリに移動します。OpenlitespeedのデフォルトのディレクトリのhtmlにphpMyAdminをダウンロードします。
cd /usr/local/lsws/Example/html
phpMyAdminの最新版をダウンロードします。
sudo wget https://www.phpmyadmin.net/downloads/phpMyAdmin-latest-all-languages.zip
ダウンロードが終わったら、解凍します。
sudo unzip phpMyAdmin-latest-all-languages.zip
名前をphpmyadminに変更します。X.X.Xは解凍されたphpMyAdminのバージョンに置き換えてください。
sudo mv phpMyAdmin-X.X.X-all-languages phpmyadmin
所有権を設定します。
sudo chown -R lsadm:lsadm phpmyadmin
Openlitespeedでの設定
Openlitespeedにログインします。
「バーチャルホスト」から「Example」の虫眼鏡マーク(表示)をクリックします。
コンテキストタブを選択します。
右上の+マークをクリックします。
「タイプ」はStaticで次に進みます。
URIは
/phpmyadmin
場所は
/usr/local/lsws/Example/html/phpmyadmin
インデクスファイルは
index.php
と入力します。
セキュリティのため、ローカルネットワーク以外からのアクセスを禁止するよう設定します。
「アクセスが許可されました」に
192.168.XX
XXはお使いの環境のローカルネットワークアドレスの数字を入れてください。
「アクセスが拒否されました」に
*
と入力します。
「Rewriteを有効にする」は はい
「Rewrite Inherit」は はい
にチェックを入れます。
保存して緩やかな再起動をします。
phpMyAdminにアクセスする
ブラウザのアドレス欄に
192.168.XXX.XXX/phpmyadmin
と入力し、phpMyAdminにアクセスします。
なお、このページにアクセスする時にパスワードを求めるようにすることができます。
端末で
sudo touch /usr/local/lsws/conf/PASS
sudo chown lsadm:lsadm /usr/local/lsws/conf/PASS
を実行します。
Openlitespeedのページの「バーチャルホスト」→「セキュリティ」の「レルムリスト」の+マークをクリックします。
レルム名は phpmyadmin
ユーザーDBの場所に先程のパスを入力します。
/usr/local/lsws/conf/PASS
保存して緩やかな再起動をします。
次に「コンテキスト」タブから先程作成したphpMyAdminの設定を編集します。
「レルム」からプルダウンで表示されるので「phpmyadmin」を選択します。
保存して緩やかな再起動をします。
「セキュリティ」タブに戻って、レルムリストの「phpmyadmin」の表示アイコンをクリックします。
「ユーザーDBの場所」のリンクをクリックします。
「ユーザーDBエントリ」の画面に遷移するので、+マークをクリックしてユーザー名とパスワードを設定します。
保存して緩やかな再起動をします。
phpMyAdminにアクセスすると、ユーザー名とパスワードの入力ダイアログが出ます。
エラー修正
パスフレーズのエラー
phpMyAdminの画面の下に、「設定ファイルに、暗号化 (blowfish_secret) 用の非公開パスフレーズの設定を必要とするようになりました。」と出ている場合、32桁のランダムな数字が必要になります。パスワードジェネレータなどで32文字のパスフレーズを生成し、設定ファイルのある場所に移動します。
cd /usr/local/lsws/Exampl/html/phpmyadmin
設定ファイルのサンプルがあると思うので、それの名前を変えます。
sudo mv config.sample.inc.php config.inc.php
サンプルがなかった場合は直接config.inc.phpを編集します。
sudo gedit config.inc.php
設定ファイルの中の、「$cfg['blowfish_secret'] = ''; /* YOU MUST FILL IN THIS FOR COOKIE AUTH! */」のシングルクウォートの中にパスフレーズを入力し、Saveボタンを押して閉じます。
tmpディレクトリのエラー
「$cfg[‘TempDir’」(./tmp/)にアクセスできません。phpMyAdmin はテンプレートをキャッシュすることができないため、低速になります。」と下に表示されている場合は、phpmyadminディレクトリにtmpディレクトリを作り、アクセスできるようにします。
sudo mkdir tmp
sudo chown -R lsadm:lsadm tmp
sudo chmod -R 775 tmp
パーミッションは755でもだめでしたので、775としました。これでエラーは消えました。
まとめ
OpenlitespeedでphpMyAdminを使えるようにするには、まずMariaDBにログインし、phpMyAdmin用のユーザーとパスワードを設定し、権限を与えます。Openlitespeedのデフォルトのディレクトリの中のhtmlに最新版のphpMyAdminをダウンロードし解凍します。名前を変更し、所有権を設定します。Openlitespeedのダッシュボードにアクセスし、URI、場所、インデクスファイルを入力します。セキュリティのため、プライベートネットワーク以外からのアクセスを禁止するよう入力し、Rewriteは有効にしておきます。さらにphpMyAdminページにユーザー名とパスワードを設定することもできます。
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