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Windowsライクな軽量Linux|Zorin OS 17.3 Core(Ubuntuベース)とWindows10で極力コマンドを使わずにファイル共有する方法|Samba|備忘録

2025年6月9日 春雨

今回はZorin OS 17.3 CoreとWindows10間でなるべくコマンドを使わずに、またconfigファイルをいじらずに、ファイルを共有する方法を書きたいと思います。

ただし、自己責任でお願いします。

共有するフォルダを選ぶ・作成する

今回は「公開」フォルダを共有フォルダにします。

公開フォルダを右クリックし、「プロバティ」をクリックします。

ローカルネットワーク共有」タブで「このフォルダーを共有する」にチェックを入れます。

共有サービスがインストールされていません」と表示されるので、「サービスのインストール」をクリックします。

ソフトウェアの追加インストールをします。

Sambaがインストールされます。

共有の作成」ボタンをクリックします。

公開フォルダにマークが付きます。

Sambaのユーザーを作成する

デスクトップで右クリックし、端末を開きます。

下のコマンドを実行します

sudo pdbedit -a ''ユーザー名''

'ユーザー名'のところはお使いのユーザー名に置き換えてください。このユーザー名はすでにシステムに存在しているユーザーの名前である必要があります。そしてパスワードを設定します。

このユーザー名とパスワードはWindowsからアクセスする時に必要になります。(ゲストによるアクセスをさせない場合)

フォルダーのアクセス権を設定する

端末で

sudo chmod 777 /home/ユーザー名/公開

と入力します。公開フォルダのアクセス権を変更します。

この「ユーザー名」の部分はお使いのZorin OSのユーザー名に置き換えてください。

要はホームフォルダの中の「公開」フォルダのパスです。

そしてSambaをリスタートさせます

sudo systemctl restart smbd nmbd

上のコマンドを実行します。

フォルダーの共有設定

次にGUIに戻って、「公開」フォルダーを右クリックし、プロバティを表示させます。

フォルダーの共有ウィンドウの「このフォルダーを共有する(F)」、「このフォルダー内でのファイルの作成・削除を他のユーザーに許可する(A)」の2つにチェックを入れます。

先程端末で設定したユーザー名とパスワードを使ってアクセスを制限したい場合は 「ゲストによるアクセス(ユーザーアカウントを持たない人向け)(G)」 はチェックを外してください。

今回はゲストによるアクセスはさせないようにします。

自動的にアクセス権を付加する」をクリックしてください。

ファイアウォールの設定

セキュリティのため、ファイアウォールをオンにし、Sambaがやりとりできるように設定をします。

端末で

sudo gufw

を実行します。

ルール」タブを選び、左下の + をクリックします。

ポリシー」を「Allow」、方向は「両方」、カテゴリーを「Network」、サブカテゴリーを「Services」、Applicationを「SAMBA」にします。

上のようになっていれば、ファイアウォールがSambaの通信を許可します。

Windows側から見る

Windows10側からエクスプローラーでネットワークを開きます。

Zorin OSのコンピューターが見える場合もあります。

見えない時は、エクスプローラのアドレスバーに「\\192.168.XX.XX」のように、Zorin OSをインストールしたPCのローカルネットワークアドレスを入れてみてください。

多少時間がかかる場合もありますが、「ネットワーク資格情報の入力」というウィンドウが開くので、さきほど設定したユーザー名(sambaのユーザー名)とsambaのパスワードを入力します。

Zorin内の公開フォルダーが見えると思います。このフォルダーにWindows側からファイルをZorin側に受け渡しできます。逆にZorin側からWindowsにファイルを受け取ることもできます。

Zorin側から見る

これは自己責任でお願いします

Windowsで共有フォルダーを作って、誰でもアクセスできるよう共有設定しておいてください。

Zorin側でホームフォルダーを開きます。

左側の場所の欄の一番下「+他の場所」をクリックします。

一番下に「サーバーへ接続(s)」とあるので、そこに

smb://(WindowsのプライベートIPアドレス)

を入力します。

Windowsのコマンドプロンプトで ipconfig /all でプライベートIPアドレスを調べておいてください。

例えばこのように入力します。

smb://192.168.1.3

そして接続ボタンを押します。

「資格情報の入力」のウィンドウが開くのですが、ここに入力するのはWindows10のMicrosoftアカウントのユーザー名やパスワードではありません。

ここに入力するのはWindows10のローカルアカウントのユーザー名とパスワードです。

ローカルアカウントのユーザー名やパスワードが分からない場合は、Windowsのスタートボタンから歯車マークの「設定」→「アカウント」で「ローカルアカウントでのサインインに切り替える」をクリックして、ローカルアカウントの設定をしてください。

ローカルアカウントでログインしている間はZorin OS側から接続できます。作業が終わったらまたもとのMicrosoftアカウントに戻すといいと思います。Microsoftアカウントに戻すとまた接続できなくなります。

一見丸見えですが、共有設定がしてあるフォルダしか開けないと思います。ユーザー名とパスワードが通らないです。Windowsで、「ネットワークと共有センター」→「共有の詳細設定」で「すべてのネットワーク」の「パスワード保護共有を無効にする」はする必要はないです。むしろセキュリティ的に「パスワード保護共有を無効にする」に設定しない方がいいと思います「パスワード保護共有を有効にする」のままの方がいいと思います。ただし、パブリックフォルダなどは見ることができてしまいます。

Zorin OS 17.3 Coreのクリーンインストール方法は以下の記事を参照してみてください

Zorin OS 17.3 Coreをインストールしたあと入れておくといいおすすめソフトは以下の記事を参照してみてください

Zorin OS 17.3 Coreでプリンタを使う方法は下の記事を参照してみてください。

Zorin OS 17.3 CoreにApache、PHP、mariaDBをインストールし、ローカル環境でWordpressを使う方法は下の記事を参照してみてください。

まとめ

  1. Zorin OSで共有するフォルダーをつくる・選ぶ
  2. sambaをインストールする
  3. 端末でsambaのユーザーを作成する
  4. 端末でフォルダーのアクセス権を付加してsambaを再起動する
  5. GUIでローカルネットワーク共有の設定をする
  6. GUIでファイアウォールの設定をする
  7. WindowsPCからZorin OSの共有フォルダーにアクセスするには、Windowsエクスプローラーのアドレス欄にZorin OSのローカルアドレスを入力する
  8. 資格情報で、sambaのユーザー名・パスワードを使って入る
  9. Zorin OS側からWindowsの共有フォルダにアクセスするには、Zorin OSのホームフォルダを開き、左下の「+他の場所」をクリックする
  10. smb://192.168.xx.xxのようにWindowsのプライベートIPアドレスを入力する
  11. 「資格情報の入力」でWindowsのローカルアカウントの情報を入力する(Windows側はローカルアカウントでログイン)

以上、Zorin OSとWindowsで極力コマンドを使わずファイルを共有する方法でした。sambaのconfigファイルは書き換えたりせずに、共有フォルダーを作成することができました。

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春雨

都内に住んでいる中高年のおじさんです。古いPCにLinuxを入れたりして遊ぶのが好きです。PCをいじるのは好きですが、勉強は苦手です。

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