私が住んでいるマンションで断水がありました。貯水槽の清掃のためです。昼間一日断水でした。そこで今回は断水・貯水槽の清掃のことについて書きたいと思います。
管理者に義務付けられている貯水槽管理
水道法によって貯水容量が10トンを超える大きさの貯水槽の設置者・管理者は年1回以上の貯水槽掃除及び水質検査などの管理が義務付けられています。
法律ではこのように定められているそうです。10トン未満でも貯水槽があれば、この法律に準じる必要があるとのことです。10立方メートルを超えるものについては「簡易専用水道」として扱われるため、水質を一定以上に保たなければなりません。うちのマンションは半年に一回くらいやっていますね。これを守らないと、設置者・管理者に100万円以下の罰金が管理者に課せられます。
ポイント
大体の貯水槽のある建物では水質を一定以上に保つことが法律上義務付けられています。
貯水槽点検の5つのチェックポイント
・貯水槽周辺の清掃状態・・・ゴミや汚物が散乱していないか、周囲が清潔な環境であるか
・貯水槽本体の状態・・・亀裂が入っていないか、劣化している箇所はないか
・貯水槽外壁の状態・・・劣化の状態確認、外側からの光が透過していないか
・貯水槽本体の壁面の状態・・・汚れや異物混入がないか
・貯水槽からの漏れがないか・・・外側から雨水や汚水などの侵入がないか
このようなポイントをチェックするそうです。
そして清掃をします。全身防護服を着用してスポンジでこすり洗いをします。きれいに流してから塩素(次亜塩素酸ナトリウム)で2回、槽内を消毒をします。
これできれいで安心して水道水が使えるんですね。業者の方々、ご苦労さまです。
しかし!
2槽式では貯水槽清掃の際、断水がありません
なんと!すばらしい!
新しい高級マンションなんだろうなあ。うちみたいなボロじゃなくて・・・・
断水がない!なんて素敵なんでしょう。一日水が使えず、トイレもお風呂の水で流したりしなくてよいのですよ。
2槽式では片方をチェック、清掃している間、もう片方を使えば断水しなくていいんですね。
ポイント
貯水槽が2つ以上あるマンションでは、清掃時も断水することはありません。ただし清掃後、濁り水が出ることはあります。
断水後の悲劇
無事貯水槽の清掃も終わり、水道が開けられます。そこで悲劇は起きます。
うちもありましたが、断水中、水道の蛇口を開けたまま外出してしまう人がいるのです。シングルレバーの蛇口だと、閉めたか開けたか忘れてしまうこともあります。断水が終了した後そこから大量の水が吹き出し、部屋を水浸しにして、下の階、さらにその下の階まで水が滴り落ちてきます。誰もいない場合、申し訳ないですがその部屋の水道の元栓を締めさせていただくしか有りません。
注意ポイント
断水・貯水槽の清掃時に外出する時は、必ず水道を閉じてあることを確認して外出しましょう。
最初にトイレはだめ
断水後、水道が復旧してまずトイレを使うのはだめだそうです。
最初にトイレを使用したり、タンクが空になっていると、断水が復旧した時に、砂や泥が混入した水が一気に送水され、トイレのストレーナーに詰まってしまいます。
ストレーナーとは水道管についている、異物を取り除く網のようなものだそうです。また、逆止弁といって、水とお湯を混ぜて使用する混合水栓などについている、逆流防止のための部品のところにもごみが詰まってしまうこともあります。
というか、昨日私は断水中トイレに入って、うっかり習慣で水を流してしまいました。習慣というのは怖いですね。頭では断水とわかっていてもついやってしまうものです。おかげで復旧後、空気が入ったのか、トイレでぼこぼこいってました。これも水道管を傷めることになり得るのですね。
まずは洗面台やお風呂、台所などで濁り水を出してからトイレを使うのがベターのようです。
ポイント
貯水槽の清掃後はまず洗面台、お風呂場、台所などで濁り水を出すようにしましょう。
まとめ
10トン(10立方メートル)以上の貯水槽がある高層住宅などでは一年に一回以上の点検・清掃が義務付けられています。1層式の場合、この頻度で断水することになります。2層式の場合は断水することなく点検・清掃ができます。断水の際には水道がきちんとしまっているか、注意・確認が必要です。また断水終了後、すぐにトイレを使うのはやめた方がいいでしょう。まず台所や洗面所で濁った水を出し切るのが良いようです。
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